Polo British Country Spirit

SDGsで再評価したいモーリス・ミニの矜持

初代モーリス・ミニは1959年に生まれました。実は革命的な車です。
つくられた発端はスエズ動乱も影響しています。当時もオイルショックが起きて、ガソリンを喰わない、コンパクトで、大人四人が乗れて、壊れない自動車が必要だったのです。BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション。今は合併を繰り返しBLMCになっています)のサー・レナード・ロード会長の命で、アレック・イシゴニスを招聘しリーダーとして開発させました。小さくするための並々ならぬ努力と革新は今でも驚かされます。

850CCの4気筒エンジン。全長は3メーターほど。高さは1メートル40センチ強。ここに無理なく175センチの大人4人を詰め込む。おまけにガソリンを喰ってはいけない。当時、すぐ壊れるバタバタ車はありました。でも会社は哲学を重んじました。その結果、これまでに無く、エンジンを横に置き、前輪駆動です。なおエンジンをコンパクトにするため、オートバイと同じようにエンジンオイルとギアオイルは共有。車輪も小さく、しかし乗り心地と安全性は重視。このため、ラバーコーンをクッション部に使いました。これは、自転車開発で有名なアレックス・モールトンのアイデアです。英国魂のコラボレーションですね。

兄弟会社のモーリスとオースチンから作られましたが、後にジョン・クーパーが開発に参加し、ミニクーパーの誕生です。日本でもかつて1965年に千葉県に船橋サーキットが誕生し、ミニクーパーはワンメークレースの花形でした。

経営者、サー・レナード・ロード会長の夢が開花しました。いま、ミニは新しい道を歩んでいますが、SDGsが声高に語られる時代です。当時の哲学がまた開花する時代が近づいてきています。