Polo British Country Spirit

カンナとノコギリ。押しの文化と引きの文化。

道具を見ていると、どうしてこうなのと思うことがあります。結果を出すのに真逆の方法をとる違いです。その典型が、西欧と日本のカンナとノコギリの違いでしょう。

木の表面を美しく削るもの。木材を切るもの。どちらも同じ目的です。しかし形が全く違います。それは押すか、引くか決定的な違いがあるからです。日本のカンナは引いて使います。厚さ数ミクロンの削り技に芸術性さえ感じます。

しかし欧米のカンナは押して削ります。実はこれでも芸術的な薄さで削ることもあります。

ノコギリの話ではどうでしょう。日本のノコギリは引いて木材を切ります。大工さんが両刃のノコギリで木を切っているところを見たことがあります。縦に切る、横に切る。見事な手さばきです。

欧米のノコギリはどうでしょう。押して木を切ります。薄い刃で大変な感じですが少し厚くできているようです。

もちろん基本的な道具だけでなく、用途によって細部に使用する物もあります。携帯用ノコギリなどは引き切りが多いようです。英国などでは庭園を散歩しながら枝を落とす、ステッキに内蔵されたノコギリもあります。

押す文化と引く文化。人生観の違いさえ感じます。ところで、玄関ドアは欧米では基本的に押し開けです。日本は引き開け。この理由は防犯上の問題と聞いたことがあります。外からの押し入りを内側から抵抗する。これも生活文化の違いかも知れませんね。ホテルの部屋は全て押し開けですね。欧米の屋敷も押し開け。日本の家は殆ど引き開けのドアです。

また、不思議が増えてきました。
It is interesting to think.
考えるって面白い。