Polo British Country Spirit

ようこそPOLO林業部へ(1) ~アパレルだけでない事業

当社の企業としての顔は2つ。1つはPOLOブランドを展開するアパレル事業、もう1つは、世界最古の林業地と言われる奈良県吉野地方で展開する林業事業です。
この“ポロの森”の事業は、森に優しい壊れない作業道による多様性の維持と林業の両立を目指して、13年前に関係者に分散していた保有林を集約一括管理することでスタートしました。
受け継がれてきた70~150年の人工林で、Iターンでやってきた都会人が、森で生きる生活を確立するために知恵を絞って頑張っています。

アパレル業は鮮度が大切で、定番商品以外の季節商品は、シーズン中の販売完了が目標です。残る在庫は価値が下がります。これとは逆に、林業はぶれない育成方針と手入れが命。POLO林業では、作業道による低コストの間伐で、なんと残す在庫の価値上昇を目指します。珍しい組み合わせのようですが、かつて奈良県吉野エリアには私たちの縫製協力工場が点在していて、森に入らない女性たちに、毎日、トラックで持ち込んだ生地の縫製加工をお願いする関係であり、大阪・京都に会社のあったメリヤス事業の人材供給地でもありました。

500年以上の人工林の歴史がある吉野林業地は、奈良県中央部・吉野川流域の急峻で雨の多い川上村、黒滝村、東吉野村の3村を中心に、「密植」「多間伐」「超伐期」を特徴としたスギ・ヒノキの高品質大径材の生産が特徴です。
今、日本の林業は曲がり角。戦後復興と人口増加により不足した木材資源に対応するため、1960年代前後にかけての「拡大造林」期にスギやヒノキの人工林が日本国中に植えられました。昨今は、輸入材関税が下げられて以来競争力を失っていく国産材の影響で、各地で大きな問題となっている手入れが遅れて荒れた人工林への1つの回答です。

最近では、SDGs(持続可能な開発目標)が注目されるように、「持続可能な社会の構築」がさけばれ、近代化の遅れた林業も見直され始めています。私たちは、京都大学で“森里海連環学”を立ち上げた竹内先生(京都大学名誉教授)の指導の下、「明るい人工林の森づくり」をベースに、持続可能な林業と森林資源の付加価値活用を模索しています。

「ようこそPOLO林業部」では、アパレル事業とは異なる視点で、吉野の森のビジネス、森里海連環学、生物多様性や持続可能性などを意識した、“Good Life”な森の活動をお届けします。