Polo British Country Spirit

基本的なポロ(POLO)のルールと試合進行 / ポロビーシーエス杯

折角の「ポロビーシーエス杯」POLO BCS Trophyの報告ですから、POLOを見たことが無い方にもわかるだろう基本的な試合進行をこの機会に書いておきます。
POLO競技場は広いところで縦270メートル横150メートルほど(サッカーはおよそ105m×68m)とされているので一般的にサッカーコート6面から9面の広さと言われています。とはいってもどこかピントこない広さです。


さて、バスケットボールでは第1クオーター、第2クオーターと表現する一区切りの競技時間、POLOではチャッカ(Chakka)といいます。1チャッカは7分間か7分半、6チャッカの試合もありますが、私達のイベントは4チャッカで行います。チャッカの間は3分間で給水や馬の交換を行います。ハーフタイムは5分間ですが、多くの観客が馬で荒れたコートを補修したり、選手を労ったりするので、まあそのぐらいなのでしょう。
馬はおよそ1チャッカにつき1頭ペースで使っていきますので、1チーム16頭は必要です。その為、コート横の馬運搬車スペースは1チームで



このような状態になります。

選手一人一人にイギリスではマイナス2からプラス10までハンディが付けられており、4人のハンディでチームの強さがだいたいわかります。お互いのレベルを合わせてより試合が面白くなるようにできているところはイギリスのスポーツらしいですね。審判の2名とは別にゴールの判定を行う線審が両方のゴールにスタンバイしています。



非常にスピードのある競技ですから、いつも危険と隣り合わせ。前を横切ったり、マレットで馬の走行を妨害したり、酷い馬の扱いはいけません。すぐに厳しく審判から笛が吹かれます。

さて、いよいよ試合開始です。





試合開始前に、出場選手の紹介があります。4人のチームプレーですから、プレースタイルは様々ありますが、基本的に攻めが主体のアタッカーの1番からミッドフィールドアタッカーの2番、司令塔になるピボットの3番、バックの4番まで、背番号がだいたいのポジションを伝えています。我らが応援する吉村選手は背番号2番ですので2番目に紹介されました。



始球式のように最初はプレゼンテーターがボールを投げ入れる儀式で試合がスタートします。


ここで、プレイヤーのショットを見てみましょう。





必ず右手でマレットを持たなければならないPOLOの一番ベーシックなオフサイドフォアハンドショットは基本です。激しく馬を進めながらのドリブルは見ていても自分の手に力が入ってしまいます。そして、大きく打ち出す時は



大きく振り上げてボールにクリーンヒットすると100mぐらい飛んでいきます。


次はニアサイドフォアハンドハンドショット。



一つ前の写真も二人が競っていますがボールの左側に入ることができなかったときや、並列に走行しているときの右側の人が前に打ったり、もしくは後ろに打ったりもします。


今回は他にゴール前でこんなシーンが見られました。横に打ちたいときに使うネックショット。



コートサイドにはじき出す時はもっと力強くネックショット。



上手く手を首の下に巻き込んで馬にマレットをぶつけることなくナイスショット!!でした。


先ほどの、ネックショットのその後のように、2本のポールの間をボールが抜けるとゴールになります。サッカーのようにハーフでゴールの方向が入れ替わるのではなく、1ポイントごとにゴールの方向が入れ替わるところが他の競技と似ていない部分かもしれません。あれ?オウンゴールに向かって進んでいないのかな?と一瞬思うのもPOLO観戦者ビギナーの最初の質問事項です。




ポロ競技を楽しむために知っておきたい情報として、HAMPOLOCLUBでの観戦には、イギリス人らしくクラブライフを楽しむ社交性もある食事付きのエリアと、もっと気軽にPOLOを楽しむピクニックエリアがあります。特別な人達とのお付き合いをしたいという方々は別ですが、普通のスポーツ観戦をしたいという方には10ポンド程度で見られるピクニックエリアがお勧めです。


2チャッカが終わるとハーフタイムになります。来場者がみんなで、後半もより良い試合が見たいという想いで馬の激しい動きでまくれ上がった芝生を直します。選手への労いも。ハーフタイムは5分間と言われていますが、この試合ではどうやらアバウト。




さて後半がスタート。
前半と同じように次の馬もスタンバイOK




チャッカの途中でどうしても馬を変えたいときは、プレイが中断した際にいそいで馬を乗り換えます。



野球の球審のように審判もボールを補充します。



選手の集中力もMAXに高まり、クオリティの高いプレイが続きます。


そして終了。


選手同士、審判とも握手を交わして安全に最高のプレイが出来たことを称えます。


そして表彰式。



1人1人の勇気と勝者の栄誉をたたえて、一人ずつにスパークリングワインやワインを渡します。シャンパンシャワーにはあまりしないようですが、スピーチや記念写真もしっかり撮影します。立ってトロフィーを持った方が勝者。前で寂しく座っている方が敗者。今年は残念ながら負けてしまいました。
最後にみんなで掛け声をかけて、華やかに終了します。