POLO BCSによる 森林事業への取り組み

世界最古といわれる吉野林業地での実際の取り組みとは?

世界最古と言われる吉野林業地の東吉野村を中心に活動する
「POLO BCS」の森林部であるPOLOの森は、“森林の持続可能な管理”を⽬指す最前線です。

「POLO BCS」としての林業事業は、2008年にグループ会社と関係者が明治初期から吉野林業地に保有する杉と桧の人工林の一部、およそ60haの森林(もり)を引き継いだことが始まりです。今では150ha超の自社林を中心に周辺山林を整備しています。

グループとしての吉野林業地との付き合いは⻑く、かつては⼭林所有だけでなく、この地にメリヤス商品の協力⼯場が点在していました。 ⼭林は吉野独特の“⼭守(やまもり)”制度で管理され、麓に残る⼥性達が勤める縫製⼯場に⽣地配達と商品引取をするトラックを⾛らせながら、持ちつ持たれつの関係でした。 今では国内の多くの縫製⼯場は海外⽣産にとってかわられ、移転できない所有⼭林を中⼼に“⼭で⽣きてゆく”⼭林部のIターンでやって来た若者たちが様々なチャレンジに取り組んでいます。

なぜアパレル製品を扱う「POLO BCS」が林業をやっているのかとよく聞かれます。かつて奈良の庄屋や浪速の事業家にとって、吉野の山のオーナーになることが1つのステータスでした。なぜなら、当時の吉野林業は長期投資として非常に魅力的だったからです。日々変化するファッションを扱うアパレルビジネスと、設定した目標に長期で取り組む林業は、いわば対極。しかし、SDGsの重要性が叫ばれる今、ファッション業界も従来のままでは立ち行かなくなるでしょう。そんな中、長期ビジョンが必要な林業は、いい刺激を与えてくれるのです。

 

心豊かで楽しい生活を創造する

「POLO BCS」が事業ポリシーとして掲げている「生産性(Productivity)と多様性(Diversity)の調和(Balance)がとれた持続可能(Sustainable)な事業スタイルの構築」は、顧客から信頼され愛され続けるブランドビジネスの根幹。「POLO BCS」は、お客様、従業員とその家族、取引先関係者などと協力して、様々な課題解決に取り組みながら、個人が持つ豊かな可能性を実現できる社会づくりに貢献していきます。

「POLO BCS」ブランドは、流行を追うだけのファッションビジネスではなく、お客様も従業員も「心豊かで楽しい生活を創造する」ことに力点を置いています。お客様のニーズに対応するだけでなく、差より違いに重きを置いた“満足を超える質感”と“人々をハッピーにする”長く使えていつも新鮮なトラディショナルを提案します。

 

安全に、安心して森林で働けるように、2 トンダンプを開発

安全・安心して林業に従事するためには、何が必要か。「POLO BCS」は、ダンプに着目しました。旧型のダンプが生産中止になって久しく、その後販売されたダンプは非力で使い物にならず、全国で旧型の使用限界が迫っていました。そんな“中小林業の死活問題”を解決すべく、悪路走行可能な高床四輪駆動2トンダンプの開発に着手。SNS吉野の杣人で発信すると大きな反響を呼び、ダンプメーカーを巻き込んだ開発へとつながります。

4年を超える試行錯誤と現場テストを繰り返し、ついに日野自動車よりヒノノニトンのカタログモデルとして悪路走行可能な四輪駆動ダンプが全国で購入可能となりました。私たちは、このダンプをさらに強化した悪路走行可能な高床四輪駆動ダンプも開発し、吉野エディションとして販売もしています。

林業白書令和3年度版で紹介して頂きました

同ダンプは、林業白書令和3年度版で紹介して頂きました。
事業と真摯に向き合い、諦めずに前のめりで取り組む挑戦が、多くの林業関係者に驚きをもって歓迎される結果となりました。

そんな未来に思いを馳せつつ、今を考え、歩んでいくことが、
とても大切であると「POLO BCS」は考えます。

While thinking about such a future,
"POLO BCS" thinks that it is very important to think about the present and move forward.