英国の保存鉄道の存続にイギリス・スピリットを感じます

英国の保存鉄道の存続にイギリス・スピリットを感じます - POLO BCS(ポロ・ビーシーエス)

世界には鉄道をこよなく愛する人々がいます。日本の「乗り鉄」「撮り鉄」もその仲間ですね。こうした中で、異色なのが英国の「保存鉄道協会」です。1951年にウエールズのタリスリン鉄道がその始まりです。廃線になり、あるいは、なりそうな鉄道をボランティアの手で復活させようという活動です。多くは蒸気機関車です。山間部を走ったり高原を走ったり、のどかな列車の旅を味わえます。

この保存協会路線は現在、総距離数は640キロほどあり、いろいろな路線が存在しています。ボランティアの資金募金で将来は960キロぐらいを計画しているそうです。駅には線路延長の募金の看板まで表示するところもあります。

車両のメンテナンスも列車の運行もボランティアが深くかかわっています。
保存され、機関車を走らせている事業所は全英で108社、言い換えれば108路線もあるようです。ミニ路線から、何十キロという路線もあります。
そして全てと言っていいほどボランティアに支えられています。ボランティアは現在およそ1万4000人います。互いに時間を割り振りして、活動にたずさわっています。皆さん楽しくてしょうがないようです。驚くのは車両を寄付する人までいます。「この車両は〇〇さんの寄付による」とプレートまで張り付けてある車両もあるそうです。

この保存協会鉄道は、標準軌、狭軌、ミニチュアといろいろあります。線路幅約60センチのナローゲージ(狭軌)は列車なのに生き物の趣があります。
機関車トーマスの時代観です。ロコモーションの響きにスローライフをも感じます。情報化社会だからこそ大切な概念だと思います。

しかし英国の「保存鉄道協会」が、ほとんどボランティアの手にゆだねられているなんて。さすが「イングリッシュ・スピリット」だと思います。 機会があったら保存協会鉄道の体験の旅に行きませんか。はき出す蒸気や音など、汽車が生き物のように感じられること間違いなし。 とてもFEEL SO GOODです。