SDGs & Partnerships

“POLO”

それは、流⾏に左右されず、⻑く愛せるものに価値をおく英国のライフスタイル! 英国マインドを堪能しよう!!

POLO BCSによる森林事業への取り組み

ファッションと森、持続可能な社会の構築に向けた2つの方法

英国文化のシンボルである、ポロ競技が象徴する「伝統」「気品」「挑戦」「激しさ」「優雅さ」をベースに、「POLO BCS」は、変わらない基本の⼤切さと、時代の流れや環境によって変化していくことの重要性を提案します。それは、ファッションだけでなく、持続可能な社会の構築に向けての活動を通しても。それらの両立が、これからの変化の激しい時代において必要なことと考えます。

「POLO BCS」には、毎シーズンの今を扱うファッションビジネスの「POLO BCS」ブランド事業と、“150年の森林(もり)”を目標に育てる森林部の吉野林業事業があり、それぞれのカテゴリーで循環型社会構築に向けてチャレンジしています。森林(もり)を所有することは、それ自体がエコであっても、そこで生活する住人が生き甲斐を感じる営みを築けなければ意味がありません。「POLO BCS」では、これまでの立木を中心とした素材生産だけの林業でなく、森林(もり)の恵みを有効に活用していく様々な取り組みを進めています。Iターンでやってきた都会の若いスタッフ(杣人)が、知恵を絞って持続可能な林業ビジネス構築に向けて“楽しく”励んでいます。

また、「POLO BCS」は他にも、アファンの森やケンモリの活動を応援しながら持続可能な社会に向けて出来ることを考えています。

アファンの森:
一般社団法人C.W.ニコル・アファンの森財団

ケンモリ:
NPO法人 日本に健全な森をつくり直す委員会

「POLO BCS」が事業ポリシーとして掲げている「生産性(Productivity)と多様性(Diversity)の調和(Balance)がとれた持続可能(Sustainable)な事業スタイルの構築」は、顧客から信頼され愛され続けるブランドビジネスの根幹。「POLO BCS」は、お客様、従業員とその家族、取引先関係者などと協力して、様々な課題解決に取り組みながら、個人が持つ豊かな可能性を実現できる社会づくりに貢献していきます。

「POLO BCS」ブランドは、流行を追うだけのファッションビジネスではなく、お客様も従業員も「心豊かで楽しい生活を創造する」ことに力点を置いています。お客様のニーズに対応するだけでなく、差より違いに重きを置いた“満足を超える質感”と“人々をハッピーにする”長く使えていつも新鮮なトラディショナルを提案します。


世界最古といわれる吉野林業地での実際の取り組みとは?

世界最古と言われる吉野林業地の東吉野村を中心に活動する
「POLO BCS」の森林部であるPOLOの森は、“森林の持続可能な管理”を⽬指す最前線です。

「POLO BCS」としての林業事業は、2008年にグループ会社と関係者が明治初期から吉野林業地に保有する杉と桧の人工林の一部、およそ60haの森林(もり)を引き継いだことが始まりです。今では150ha超の自社林を中心に周辺山林を整備しています。

グループとしての吉野林業地との付き合いは⻑く、かつては⼭林所有だけでなく、この地にメリヤス商品の協力⼯場が点在していました。 ⼭林は吉野独特の“⼭守(やまもり)”制度で管理され、麓に残る⼥性達が勤める縫製⼯場に⽣地配達と商品引取をするトラックを⾛らせながら、持ちつ持たれつの関係でした。 今では国内の多くの縫製⼯場は海外⽣産にとってかわられ、移転できない所有⼭林を中⼼に“⼭で⽣きてゆく”⼭林部のIターンでやって来た若者たちが様々なチャレンジに取り組んでいます。

なぜアパレル製品を扱う「POLO BCS」が林業をやっているのかとよく聞かれます。かつて奈良の庄屋や浪速の事業家にとって、吉野の山のオーナーになることが1つのステータスでした。なぜなら、当時の吉野林業は長期投資として非常に魅力的だったからです。日々変化するファッションを扱うアパレルビジネスと、設定した目標に長期で取り組む林業は、いわば対極。しかし、SDGsの重要性が叫ばれる今、ファッション業界も従来のままでは立ち行かなくなるでしょう。そんな中、長期ビジョンが必要な林業は、いい刺激を与えてくれるのです。

急峻で⾬の多い吉野林業地で⾏う事業の中⼼は、⼭林に優しい2.5m幅の森林作業道を整備して、機械化された低コストで⾃然に負荷をかけない⽊材⽣産を行っています。


森林(もり)から生まれる、現代の人たちに届ける商品

杉桧の人工林を中心としたポロの森。“樹齢150年の森林(もり)づくり”を目標に、木々が健康に成長できる太陽光と空間を健全に保つための密度管理を念頭に間伐を行っています。明るく健全な森林(もり)は、木材生産をはじめ多様な価値生産の場所だけでなく、多様な森林生態系を有する、多様な種、多様な遺伝子を含む環境の保全と改善にもつながります。

2018年には、「おおかみ舎」を設立。特徴ある吉野の⾼級材を活⽤した⽊材製品、アロマオイルの⽣産、薪やストーブの販売、森林セラピーなど“森でハッピーに⽣きてゆく”ための様々な事業を、男女参画で⽇夜悪戦苦闘しながら楽しく追求しています。
仕事と暮らしをトータルに考える彼らのスローライフな⽣き⽅も、「POLO BCS」が目指すライフスタイルの一つなのです。


安全に、安心して森林で働けるように、2 トンダンプを開発

安全・安心して林業に従事するためには、何が必要か。「POLO BCS」は、ダンプに着目しました。旧型のダンプが生産中止になって久しく、その後販売されたダンプは非力で使い物にならず、全国で旧型の使用限界が迫っていました。そんな“中小林業の死活問題”を解決すべく、悪路走行可能な高床四輪駆動2トンダンプの開発に着手。SNS吉野の杣人で発信すると大きな反響を呼び、ダンプメーカーを巻き込んだ開発へとつながります。

4年を超える試行錯誤と現場テストを繰り返し、ついに日野自動車よりヒノノニトンのカタログモデルとして悪路走行可能な四輪駆動ダンプが全国で購入可能となりました。私たちは、このダンプをさらに強化した悪路走行可能な高床四輪駆動ダンプも開発し、吉野エディションとして販売もしています。

林業白書令和3年度版で紹介して頂きました

同ダンプは、林業白書令和3年度版で紹介して頂きました。
事業と真摯に向き合い、諦めずに前のめりで取り組む挑戦が、多くの林業関係者に驚きをもって歓迎される結果となりました。


亡き後もその意思を受け継ぐ、
C.W.ニコルさんとアファンの森の活動

British Country Spiritと持続可能な社会を体現する場の一つとして続けてきた交流が、C.W.ニコルさん(故人)のアファンの森財団との長年の“森林(もり)整備のお手伝い”プロジェクトです。 ニコルさんは、 英国ウェールズ出⾝で空⼿家、作家、冒険家と多様な顔をお持ちの、心優しく逞しい人物でした。⽇本⼈となった彼は、⻑野県信濃町⿊姫⼭の麓に住み、幽霊森を美しい緑の森・アファンの森に蘇らせながら、⽇本⼈が忘れかけた⾃然と共⽣する⼼が豊かで楽しい⽣活を実践してきました。そして、「POLO BCS」のBritish Country Spiritsの良き理解者でもありました。

彼は幽霊森に⻑年⼿を加えることで「多様性豊かな森は⼈の⼿で甦らせることができる」「健全な森には様々な可能性がある」ことを証明してきました。私たちは、現在もアファンの森の活動を通して、彼の夢の実現へ学習しながら小さなお手伝いを続けています。

ニコルさんは、ことあるごとに「これから⼈々が⽬指すべき未来は、⽇本⼈が最も得意としていたはずの⾃然を⼤切にし、⾃然と共存する社会、モノを⼤切にする持続可能な社会です」と話されていました。
例えば今は都市に住んでいても、⾥⼭の価値を最も理解している⽇本⼈なら“⼼豊かで楽しい⽣活=Good Life”を実践し、世界をリードしていけるのではないでしょうか。
そのためにも、国⼟の70%近くを覆う森林によって涵養された豊かな⽔を湛える川、それによって潤う⽥畑、その先の海の持つ豊かな価値を再認識し、都市であれ⾥⼭であれ、これらを活かした持続可能な社会を創っていくことです。


そんな未来に思いを馳せつつ、今を考え、歩んでいくことが、
とても大切であると「POLO BCS」は考えます。

While thinking about such a future,
"POLO BCS" thinks that it is very important to think about the present and move forward.

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