イングランドとスコットランド。
異なるポジションで支え合ってきた。
英国の正式な日本語名は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。
世界ではUK、ユナイテッド・キングダムの略称で称されてもいます。
国章を見るとそれが表されているのが分かります。ライオンはイングランドの国獣、ユニコーンはスコットランドの国獣です。そして盾の中にある赤地に三頭のライオンは英王室の印、金地に赤いライオンはスコットランドの印です。そして、たて琴はアイルランドの印です。
イングランドの国章
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しかしスコットランドが表記する英国の国章は少し異なります。盾の中にスコットランドのライオンが二か所に入っています。何かを感じますね。
スコットランドの国章
投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
今回のテーマはイングランドとスコットランドは、実は支え合ってきたと言う議題です。したがって国章の話はこのくらいにしておきます。
UKの中の一つ、ウエールズは、人より羊の方が多い土地柄です。
ウエールズの長閑な牧草地
そして北アイルランドは激動の歴史を持っていますが、無類の紅茶好きとして知られています。(北アイルランドのパブでは紅茶を出さなくてはなりません。アイルランドも同様です)
さて、英国に、あるいは世界に大きな影響を与えた国として、まずスコットランドに着目してみましょう。18世紀以降、世界はスコットランド生まれのアイデアに大いに助けられました。電話に始まり、テレビもスコットランド人の発明。
世界初の実用的電話の発明で知られる、グラハム・ベル自ら電話機で話す様子 (1876年)
不明; film commissioned by AT&&T. - リンクによる
アダムスミスの国富論。ジェームスワットの蒸気機関。自転車だってマクミランのスコットランド生まれです。
アダムスミスの「国富論」書籍
リンクによる
ジェームスワットの蒸気機関のレプリカ
Ingo Berg CC 表示-継承 3.0, リンクによる
最高級レストランでは今夜も最高級スコッチが楽しまれています。
新しいモノづくりでスコットランド人は「サイズとパワーは比例しない」が口癖です。小さく無名でも技術力、発想力があれば世界を変えられると思っています。
ハリーポッターを生み、舗装道路を最初に考えたのもスコットランドです。現代の進化の源泉。影響力の多くはスコットランドにありました。
スコットランドの田舎の舗装道路。
舗装道路はスコットランドが始まりでした。
では、イングランドの持ち味は何でしょうか。
それは絶対的な「不屈の精神」とでもいえるでしょう。
エリザベス1世は「私はイングランド国王の心と意志を持っています」と、その不屈の決意を表わしたことがあります。
エリザベス一世の画像
Attributed to ウィリアム・シーガー パブリック・ドメイン, , リンクによる
そして英国の礎を築いたのは女性にしてその精神を代表するエリザベス1世に他なりません。(在位 1558~1603)
また、イングランドを一言で表せば、チャーチルが対戦中に語った「ネバー・サレンダー(絶対に降伏しない)」いわば不動不屈の精神です。
これは日常生活にも表れています。
英国人は辛抱強く列に並びます。雨が降っても、でもバーベキューは継続です。(雨は霧雨ですが)。
レストランでは注文外の品が出ても文句を言わないことがあります。
ドンと構えていよう。慌てなさんな。KEEP CALM!冷静に!
「平静を保ち普段の生活を続けよう」。
原作:UK Government ベクタ: - 不明, パブリック・ドメイン, リンクによる
「キープカーム。キャリーオン」
これがイングランド人のマインドの基礎
上記は第二次大戦の直前英国政府が作成したポスターのコメントです。
スコットランドの革新性。イングランドの不動の精神。
この二つこそが絶妙なバランスを生み続ける原動力だと感じます。
もちろんウエールズの牧歌主義、そして北アイルランドの多様性を含めてです。
私達のPOLO BCSも、新しい革新性と存在感、そして不動の精神を持ってこれからも進み続けます。