英国が近代マラソンに大きな影響を与えた?
英国が近代マラソンに大きな影響を与えた?
42.195キロ。なぜマラソンだけがこうなのでしょうか?
英国には美しい村がいくつも存在しています。「天国に一番近い村」と言われるコッツウオルズもその代表でしょう。湖水地方の風景も心を癒してくれます。
Mkonikkara - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
写真は、英国の湖水地方。本当におだやかです。
しかし、「健康」に視点を変えれば、ロンドン近郊でもっとも健康的と言われる街があります。それはロンドン北部のマズウエルヒルという地区です。
もっとも不健康と言われる地区と比べると、平均寿命が4.5年も長いようです。
驚きで す。
写真は、ロンドン郊外で最も健康的な街と言われるマズウエルヒル。
ところで、この近隣に愛称で「アリ―・パリー」と呼ばれる施設があります。
これは1862年のロンドン万博の解体資材でつくられ、エドワード7世の妻のアレクサンドラ妃の名から命名されました。
一度、火災になりましたが、再建され美術館、コンサートホール、パーティルームなど、多彩な行事に使われています。たとえば「レッド・ツエッペリン」など、ロックな世界もOKです。
John Bointon - File:Alexandra_Palace_from_air_2009.jpg, CC 表示-継承 2.0, リンクによる
写真は、アレキサンドラパレス。愛称でアリ―・パリーとも呼ばれています。
丘の上に立っているので電波塔として都合よく。現在も電波塔が隣接しています。春になると桜が開花し、花を楽しむ人々が訪れます。
写真は、アレキサンドラパレスの桜です。八重桜のようです。
さて、皆さん、今回は、オリンピックで種目の華と呼ばれる競技。マラソンの話です。
マラソンの起源は周知のとおり、マラトンの戦いに由来します。ギリシャ軍がスペイン軍に勝利。伝令がこれを知らせにアテネまで駆けて伝えた。という話があります。
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写真は、マラトンから約40キロ。アテネまで勝利を伝えたと言われる
「フォリッピデス」の像。マラトンからアテネの途中にあります。
写真は、マラソン発祥のモニュメント。ギリシャのマラトンにあります。
最初のマラソン大会は1896年の第一回アテネオリンピックが始まりです。周知のことですが、マラトンからアテネまで走る。その距離、約40キロです。
写真は、現在のマラソンの距離。英国の王妃がマラソンの距離に影響しています。
多くのスポーツの距離が、100メートル、400メートル、10000メートルなど、きっちりしているのにマラソンだけが42.195キロになっています。
何故でしょう?
もともと1908年の第4回ロンドンオリンピックのマラソンはウインザー城からスタートしてシェパード・ブッシュ競技場でゴールする予定でした。
Par Arthur Stockdale Cope — http://www.olympic.org/fr/games/past/index_fr.asp?OLGT=1&OLGY=1908, Domaine public, Lien
写真は、1908年のシェパード・スタジアムの看板
それを王妃が「スタートはウインザー城のパルコニーから観たい。ゴールは競技場のロイヤルボックスで観たい。」と言って、その距離が国際基準になったのです。 p>
Diliff - 投稿者自身による著作物, CC 表示 2.5, リンクによる
写真は、ウインザー城
少し「我がまま」かも知れません。(実は「我がままではない」という説もあります)でも、おもしろい話ですね。
そして、ロンドン北部に「最も健康的な地区」と呼ばれるマズウエルヒルがあるのも、びっくりです。日本だったらどこでしょうか?