動物愛護先進国、イギリスのネコ事情

動物愛護先進国、イギリスのネコ事情

英国でつくられた犬種がすごく多い事は知られています。実はネコも負けず劣らず英国で多くが交配されてつくられてきました。
ここで少し我が国のネコ事情を俯瞰してみましょう。2020年の12月の統計では飼育頭数は犬が848万9000頭。対してネコは964万4000頭です。ネコの方が多いのです。ところでイヌ派感覚の英国ですが、実は近頃、英国でもネコを飼う人が増えているようです。

それ以上にビックリするのは、英国原産のネコが多いという事です。いろいろ交配して、英国もネコの血統をつくってきました。ここでざっと列記して見ましょう。
有名なのはマンクス。尻尾が短く、あるいは無いのも特徴です。
次にソマリ。ソマリア生まれの改良種です。
それからコーニッシュレックス。

巻き毛のきりっとした表情です。その他、デボンレックス、ヒマラヤン、スコティッシュ・フォールドも有名です。

これは耳が垂れて愛嬌のある猫です。ブリティッシュ・シュートヘア、ブリティッシュ・ロングヘアも英国原産のネコです。
その他英国の原産種ではありませんが、ベンガル、シャム、ラグドール、スフインクス、メインクーン、ノルウエーフォレストなどのネコも好まれています。びっくりするのは日本の茶色のネコ(通称トラネコ)も人気があります。ネコ派か犬派かで問題になりますが、それより犬と同様に多くのネコが英国原産であることに驚かされます。

ちなみに英国ではありませんが、米国最南端のキーウエストにあるヘミングウエイの家には50匹以上のネコが住んでいます。その半分は指が6本あって「幸運のネコ」と言われています。

ところで英国ではペットショップでイヌ、ネコの生体販売はしていません。誰からか譲ってもらうか、ブリーダーから受け取ることがほとんどです。ネコは犬のように運動をさせませんから、飼う場合は家族構成や家の広さもチェックされます。大きな庭があってペットドアもあれば放し飼いネコも幸せですね。

いま日本もマイクロチップ装着が義務付けられていますが、英国も犬は相当以前から義務付けられています。ネコも義務付けられました。ペットのいる暮らしは家族が増える感じでなごみます。
「媚びない最適距離感」のペット。ネコと一緒に暮らす。
これもまた、なにか FEEL SO GOOD ですね。