ゴルフの審判は? 自分です。
爽やかな季節になりました。ゴルフのシーズンに突入しています。英国スコットランドの羊飼いの遊びなど諸説あるゴルフの起源ですが、世界最古のメジャートーナメントである全英オープンゴルフ大会は150回の開催を誇ります。近頃、若い女性の参加や、子供のゴルフレッスン風景も増えてきました。今、ゴルフはお金持ちのスポーツから一般の人々のスポーツになってきました。
ゴルフウエアもカジュアルな製品が増え、今までになく百花繚乱。ブランドも増えています。しかしこうした時代に気になることがあります。ゴルフのルール無視やエチケットの崩壊です。
プレー中、ゴルフに審判員はいません。誰が審判なの? はい、自分自身です。
ゴルフはプレーヤー自身が審判となり、ルールを守って正しくプレーしなくてはなりません。ルールとエチケットを守って楽しくプレーをする。ゴルフが「紳士、淑女のスポーツ」と言われる所以です。
カジュアル化の進展でゴルフの服装も自由度が増してきました。もちろん既定のユニホームはありません。しかし、一緒にいる人を不快にさせない。これが重要なマナーです。だから今でも、ランニングやジーパン、ジャージーなどはご法度です。他のプレーヤーの迷惑にならない。気持よくプレーできる。大事な心掛けです。ゴルフ場の入館にはジャケット着用を義務づけているところも多いです。
レストランでは帽子を脱ぐ。タオルを首にかけない。プレーのルールは細かくありますが、ゴルフのエチケットは、すべて相手を「おもんばかる」が基本です。
今、英国はゴルフ天国です。人口およそ6000万人の国でゴルフ場は2800ヶ所くらいあります。なかでも「リンクス」といわれるコースがあります。これは海岸近くに位置し、あるがままの地形を重視。傾斜にも人工的な手を加えていません。手入れをしているのはフェアウエイとグリーンだけ。だからブッシュに打ち込めばボールは見つかりません。風がつよく、深いバンカーも難しさを増します。
ところで、ゴルフは指定打数でボールを穴に入れるスポーツです。パーと言いますがパー3、4、5とあります。指定打数で入るのはパー。1打少なく入るのはバーディ、2打少なく入るのがイーグル。3打少なく入るのがアルバトロス。
そして、4打少なく入るのがコンドル。これは正式には4回しか歴史に残っていないようです。鳥の名前で呼んでいるのも面白いですね。
英国では一般にキャディバッグは手引きのトロリーに載せます。電動カートなどに乗るのは医者の証明書がいることがあるとも言われています。距離は「ヤード表示」。でも日本では、コースはヤード。グリーン上はメートルで距離を語っています。考えると少し変ですね。でも分かりやすいからです。
あるがままの自然を大事にする英国主義。一緒にプレーする人を不快にさせない。のろのろプレーしない。審判は自分。気の置けない仲間と回るゴルフ。
楽しいですね。 POLO BCSもゴルフウエアを展開し始めました。