世界が日本に向いている
英国騎士道と日本の武士道

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写真は龍安寺の石庭。多くの経営者、識者も、その無限を感じています。
世界はいま激動の時代を迎えています。環境、社会、経済の不確実性も強まっています。しかしこうした中で、多くの国の人々は、あらためて「日本」に目線を向けています。
今回は、英国の騎士道と日本の武士道という近しい概念と、POLO BCSの立ち位置をもう一度、俯瞰しながら記して見たいと思います。
さて、世界の中で「日本」は独特な文化をもっています。そして、私達はそれを磨き続けてきました。
katorisi - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
写真は田植え祭りの写真。皆で豊穣を祈願して田植えを行う。田植え祭りは儀式の一つになっています。
日本を「和の国」いう見方があります。もともと農耕社会で成り立ってきた日本の原点には「和」がありました。皆で協力して事を成す。いわばハーモニー(調和)が最も大切な概念として国は発展してきました。
世界遺産となった日本の食事を「和食」とよび、いまや外国人旅行者も楽しむ日本の着物を「和服」と呼んでいます。
写真は、バラバラに見える和食のハーモニーの一つ。食器は統一されていません。
しかし季節や料理によって使い分けられる日本独特の世界観と美学です。
日本食では色々な食器が使われます。それぞれは料理に合わせて、季節感を楽しみ、目とこころを楽しませてくれます。
スチーブ・ジョブス氏が日本通であったことはよく知られています。今日の世界的リーダー、ハイエンド・サイエンティスト、そして経済をリードするスーパーリッチ層も日本が大好きです。ここには表わせませんが、歴史ある日本の文化都市などに彼らは居住場所をもっています。
写真は、外国人にも好かれる。古い佇まいの旅館。中は伝統が息づきピカピカに磨かれています。
昔から日本は「神・仏」が共存し、「型や道」に従い、「気や節」を意識していました。同時に「縁や忠」を重んじ、「徳や美」へと昇華していく。清潔で思いやりのある民族。こうした心意気を大切にしていました。
これが、今日の欧米の人々にも魅力に感じるのです。「日本に行きたい」「日本が大好き」英国人も70%以上の人が、日本が大好きです。(例、フランスでは日本人以上に柔道が好きです。競技人口は日本の4倍です)
さて、こうした中で英国に「騎士道」があり、日本には「武士道」がありました。
写真は頑として譲らない形と表情。ロンドンタクシーの車列。最近は日本でもジャパン・タクシーとして似たような車が多くなりました。
紳士の国「英国の騎士道」。「和の国の武士道」。なんだかおもしろいですね。
英国の騎士道はキリスト教の影響が強く、道徳的価値観が軸になっています。
もちろん主君や王様への忠誠、戦場での勇敢な振る舞い。女性への礼儀も重視されます。
日本の武士道は鎌倉時代以降の武士階級から根付いた倫理観と言われています。
仏教や神道の影響をうけ形成されました。忠義や礼に関しては騎士道と同様ですが、名を汚さないことがもっとも大事と言われたようです。
(ルース・ベネディクトの「菊と刀」も参考になります)
心から作法へ。「型・技」から「道」へと発展する思考と技術。
いま、再考されるべきポイントだと思えます。
写真はロンドンのストリート。ポールに花が飾られ人々を和ませてくれます。
フラワーアレンジメントの世界です。道行く人のために飾られています。
写真は日本の華道。華やかさだけでなく。わび・さびに通じる世界観まで深めています。野草や古木までも愛でる。盆栽が世界で評価されているのも美学としての評価でしょう。
VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代と言われる今日、私達はあらためてトラッドの原点を直視します。そしてPOLO BCSの存在そのものを磨き続けます。英国の伝統と日本の思いやりの発想。
環境激変の中で、新しいバランスが求められています。
そして変化が激しいからこそ、軸がぶれないオーセンティシティ(真正性)が求められています。
そして時代の変化にたじろがない。「まかない種は生えない」という言葉があります。時代を追いかけるのでなく、時代をつくる。こうした新しい伝統があってもいいと思っています。
私達はいよいよ、英国の伝統とBCS(ブリティッシュ・カントリー・スピリット)の標語の元に、トラッド・ファンの期待を超えた「物・事・価値」の開発に着手してまいります。