英国のカレーライスは、おすすめです

英国のカレーライスは、おすすめです

ロンドンのインド料理の人気店 「ディシューム」

日本の「和食」は、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。食文化が評価されているのは嬉しいことです。こうした中でラーメンやカレーライスも日本の国民食と言えるでしょう。

実は英国でも、カレーは国民食と言われる存在なのです。もともとインド、パキスタン、バングラデッシュなどが英国の植民地だったこともあり、カレーには馴染みがありました。しかし現在の日本のカレーは、元を正せば英国由来だったのです。


カレーは各種のスパイスから作っていた

英国には現在インド料理店が10000軒近くあると聞いています。ところでインドなどのカレーは、多種類のスパイスをつかった独特の感じです。もともとカレー粉は無く、スパイスの組み合わせで味を調えていました。

今日、カレー粉はポピュラーですが、昔はありませんでした。そして小麦粉を使い、とろみのあるカレーは英国の発明だったのです。

現在の日本のカレーはイギリスから伝わりました。英国のC&B社、クロス&ブラックウエル社のカレー粉が始まりです。最初にカレー粉を作った会社です。

日本の「カレーライス」の流行り始めは、1870年代の陸軍幼年学校の食事と、同時期の札幌農学校(クラーク先生の「少年よ、大志を抱け」で有名)の食事だったと聞いています。(健康な体を作るためカレーライスを食べさせました。)


「少年よ、大志を抱け」クラーク博士像

いま英国人は月に2~3回、カレーを食べるようです。一般にはチキンカレーを食べています。ご飯とカレーは別々に少しずつ、つけて食べるようです。


近頃、英国で大人気のカツカレー。びっくりです

特筆すべき最近の傾向としては「カツカレー」が大人気のようです。これは日本発だと思います。文化というものは時に融合しますね。

ところで日本のカレーの聖地は東京の神田神保町と秋葉原が有名です。書籍の街と、電気とサブカルチャーの街として張り合っています。しかし日本のカレーが英国由来とは驚かされます。そして英国人もカレー好きという点にも驚かされます。

POLO BCSも同様です。これからも英国由来のカルチャーを積極的に引き継いでいき、新しい文化の融合につとめます。