未来に伝えたい
「ブリティッシュ・カントリー・スピリット」

未来に伝えたい<br>「ブリティッシュ・カントリー・スピリット」

年輪は木の成長記録。切り株から新しい芽が生まれています

世界はいつだって過渡期だと思います。時間は止まることなくいつも前に進みます。でも暮らしを見ると春がきて夏がきて、秋と冬。その繰り返しを感じます。また、同じところに帰っているようです。


英国のカントリーの小川。流れは永遠でも、同じ水ではありません

しかし本当は同じではありません。いわば螺旋を描くような感じかもしれません。もとに戻るようで、次元を変え成長をかさねているのです。年輪が育つように。それが「伝統はいつも新しい」と言われるゆえんだと思っています。


鴨長明の方丈記の復元庵。方丈とはおよそ四畳半のこと

鴨長明が「方丈記」で記した「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」の感じです。

こうした視点で、「ブリティッシュ・カントリー・スピリット」を再評価してみたいと思います。


マナーハウス

直訳すれば、「英国・カントリー(国、田園地帯)のスピリット(精神。魂)」です。スピリットはラテン語では神の息を意味します。

これを私達は、平易に、イギリスの田園の自然や文化を反映したスタイルとして、永遠に磨き上げていこうと考えています。


強い意志をもちながら、花々を愛でる気持ちも同時に内在するスピリット

ブリティッシュ・カントリー・スピリットは時代を超えていく概念です。一つのダイナミズムであり、文化、意志、マナーを内在させています。

Old Corpse Road - geograph.org.uk - 72907.jpgBy Mick Garratt, CC BY-SA 2.0, Link

Stepping Stones - geograph.org.uk - 5528.jpgBy Martyn B, CC BY-SA 2.0, Link

英国のカントリーに張り巡らされたフットパス。自分の足で、ここを旅する人々


英国的体験は「教養」も秘めています。それは「高貴なるものに伴う義務 = ノブレスオブリュージ」とも言えます。


ノブレスオブリュージ。高貴なるものの義務

ブリティッシュ・カントリー・スピリットは柔らかな規律です。溢れる商品情報の中で、何がエッセンシャルか。アウトドアのアクティビティ。マナーハウスで上品なくつろぎ。乗馬やトレッキング。同僚と語り合う村のPUB。土の道が楽しいフットパス。たゆまなく、新しい発見にもくみします。

 

Range Rover Classic 2door 001.jpg
天然ガス 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

知的でタフ。代表的な英国車にもカントリー・スピリットを感じます

さて、ここで一つのエピソードをお伝えします。1666年、パン屋から出火して歴史に残るロンドンの大火が起きました。壊滅的でした。しかしこれは、中世の都市が「解体」され、近代都市ロンドンが「創造」された契機と言われています。

 

Opposite this site stood St. Margaret Fish Street Hill destroyed in the Great Fire 1666Spudgun67, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ロンドンの大火の印

実はロンドンは英国の首都ですが、国王の支配下ではなく自治都市であり、これを守ることが優先課題になりました。再建のリーダーシップは市民が取りました。この「市民のプライド」も底流にあるスピリットと言えるでしょう。


英国ならではの、望遠鏡付きのステッキ。足元と遠くを同時に楽しめます

いま、多くの物が溢れ、物に囲まれた生活。私達はそれを否定はしません。
しかし「ブリティッシュ・カントリー・スピリット」の体験が、新しい時代において、確かな存在感と、物に人間性を内在することまでを目指します。

私達は、そうした旅をこれからもつづけます。