トラディショナル・ファッションのトリビア
雑学でコーヒーブレイクしませんか

トラディショナル・ファッションのトリビア<br>雑学でコーヒーブレイクしませんか

写真はドーンパープル。夜と朝の間。最初に見せる素敵な紫色の空です。

神秘的でさえある瞬間。早朝ゴルフなどに向かうときによく見ます。
今日もいいことがありそうだと、生きていることに感謝します。
最初の光の出会いは新しいエネルギーを感じます。
何でも始まりは、ドキドキ、楽しいことがありそうです。

その価値が続けばトラディショナルになっていきます。


写真は紳士服の前合わせ。今も男女の前合わせは異なります。

さて今回は、なんで?と思う服装の習慣や、モノやワケについて記してみたいと思います。
いまだ不明なことがあります。まず、衣服の前合わせの話です。

和装は基本的に男女ともに右前です。自分からみて右が肌に近く、左が上になります。
しかし洋装の多くは、男性が右前。女性は左前です。多くの人が知っています

では、どうして女性は左前?
これは昔の地位のある女性がドレスを着させてもらった名残とか。
昔は召使が着付けを手伝っていて、多くは右利き。召使の側から見ると便利だからとか。

少し疑問です。17世紀ごろの慣習が続いていたのですか。今まで? 近代や現代の女性が、誰も「おかしい」と言わなかったのですかね。私にはそちらのほうが驚きです。


写真はデニム・ジーンズ。デニム素材はもともとフランス生まれ。サージ・ド・ニームでした。 アメリカにわたり急成長。いま、世界中で穿かれています。

前合わせですが、さすがに近頃はどっちでもいいという事で、レディースウエアも右前が増えてきました。
例えばジーンズのファスナーの納め方。最大手ファスト・ファッション・ブランドのジーンズは男女とも右前になっています。
しかし一般小売店などでは女性のスラックス、ジーンズは上物と同様に今でも左前があります。

ところでこのファスナー。「チャック」と言ったり「ジッパー」と言ったりする事があります。
ジッパーはアメリカの会社がZIPPの音からつけた名前です。ではチャックは? 日本の会社の商品名です。 いろいろありますね。


写真は 紳士服のこだわりで見せる、袖ボタン穴をあけた本切羽(ほんせっぱ)。
ボタンを重ねたキッスボタン。いじらしいこだわりとも言えますね。


写真は、本当にボタンホールを「開けてあるぞ」と袖まくり。袖口のボタンを一つはずしたりと男性もこだわりに苦労しております。

そういえば、ベルトの巻き方。男女で違いがありますね。男性は左に巻いています。
剣先が左にくる状態です。
女性は右に巻いている方もいます。剣先が右にきます。(今は男性と同じ傾向が増えています。)

何でも意識して観察すると面白いですね。
近頃TVで左利きの人の食事のシーンを度々目にします。
昔?あまりありませんでした。 和食では食事の並べ方が決まっていたり、隣同士で肘が当たったりします。

以前は気になりましたが、今はさほど気になりません。スポーツでは、左利きが重宝されています。

ロックギターは右利き左利きいろいろあります。
でもオーケストラの弦楽器は基本的に右利きですね。
さもなければ隣の弓が当たってしまいます。


写真はPOLO BCSのボタンダウン・シャツ

ボタンダウン・シャツ。ネクタイをしてもいいのか、いけないか。悩むことが多いですね。
もともと、このボタンダウン・シャツ。ジョン・ブルック(ブルックス・ブラザーズ創業)さんが
ポロ競技のシャツの衿先をボタンで止めようとしたことから始まりました。ブルックスではボタンダウンを「ポロカラー」と呼んでもいます。

ところでその昔のシャツは衿がパキパキの糊で固められた取り外し可能が主流でした。 ボタンダウン・シャツにネクタイは有りか?
議論はありますが、今や基本的にネクタイはOKです。

次はピーコートの話です。PEA(ピー)は錨の爪を表すとか。右前、左前で着られるようになっているダブル前のショートコートです。船の上で作業する軍人が風向きのよって風を逃がすためだそうです。こだわりを楽しんでいますね。


写真は 昔の艦上で見張りをする船員の姿。ダッフルコートです。

次は永遠の若さを感じるダッフルコート。寒冷地で作業をする人々のために生まれたコートです。

肉厚のウール素材。おまけにボタンでなく、トッグル(留め木)を使っています。
理由は寒い中、手袋をしていてボタンは留められないからです。
木製でなく、牛の角や鹿の角を使ったものもあります。

Guard outside Edinburgh Castle.jpg
Philip Allfrey - Taken by the author, CC 表示-継承 2.5, リンクによる

写真はエジンバラ城をガードするブラック・ウオッチ・タータンを身に着けるガード

トラッドで難解なのはタータンでしょう。16世紀ごろスコットランドで生まれたタータン。
スコットランドは合邦により「国家の喪失」を経験しています。

イングランド対スコットランドの戦いで、負けたスコットランドはタータン禁止令も出されました。多くの種族のタータンがあるといわれています。しかし、一斉に生まれたのかはっきりしません。確かなことは禁止令が解けたこと。

George IV in kilt, by Wilkie.jpg
デイヴィッド・ウィルキー (画家) - 不明, パブリック・ドメイン, リンクによる

写真は、ジョージ4世の画像

今日のタータンの復活は、1822年、ジョージ4世が、ロイヤル・スチュワート・タータンを着用したときから爆発的に流行りだしたと知られています。

私もエジンバラのタータンメーカーに度々お邪魔していましたが スコットランドでは母国語を禁止された時代があったと聞きました。(スコットランドではゲール語が話されていました)

手編みのフィッシャーマンセーターも永遠のトラディショナル。アラン諸島で漁師たちが着用したニットに由来。漁に出る夫の無事と豊漁を願う伝統的な手編み模様。油脂を含んだ粗野な表情は着るほどに自分のものになってきます。

ところで、英国やスコットランドではセーターのことはジャンパーと言いますので気を付けて。
セーターショップはどこにありますか?では????です。

モノやコトには歴史があります。ユーミンの「ドーンパープル」もある出来事の内容を歌っています。

ファッションが人々の心を豊かにし、癒しや活力を与えるものと希望しています。
POLO BCSはアントレプレナーである以上に、人々と共に歩み時代をつくるカルチャープレナーを目指したいと思っています。

今回は少し冗長な話でした。「トラディショナル」楽しんでください。
POLO BCSはこれからも、もっと面白くなります