LESS IS MORE
少ないことは多いこと(豊かなこと)

写真は女流書家の作品 「れす いず もあ」 日本の書道は美術につながります。
いま世界的にデザインやクリエイティブは、大きな変革の時代に入っています。
それはただ前に進むだけでなく、原点回帰といわれる現象がみられることです。
例えば建築の世界では、昔の帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトや建築家アントニン・レーモンドが提唱した概念が復活しています。
それは、建築や物づくりは「シンプル」「ナチュラル」「エコノミカル」「オネスト(誠実)」でなければならないという言葉で再認識されていることです。
Sailko - 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0, リンクによる
写真は世界を席巻した「ウオークマン」。 音楽が若者文化と切っても切れない影響を与えました。
かつて世界中の若者に影響し、音楽を持って歩く「若者文化」を作ったSONYの「ウオークマン」。
とてもシンプルです。スピーカーも録音機能もありません。でも世界に「ウオークマン文化」を生み出しました。アップルのスチーブ・ジョブスはデザイン手法の多くをウオークマンに触発されたことは有名な話です。
「シンプルさは究極の洗練である」。
スチーブ・ジョブスの名言です。あらゆるところに生きています。
スターバックスを創業したハワード・ヒュルツが言っています。
「起源の忘却をしないこと」
そうなのです。進化は重要です。しかし、最初の「目的」「目標」を忘れると多くの場合、糸の切れた凧になります。なんでそこに行くの?これでなくなった企業や物・事は枚挙にいとまありません。
写真は東京銀座四丁目近くの銀座通り(中央通り)
東京の銀座に「中央通り」があります。日本一のプレステージ性を保っています。一流店も、ひしめいています。しかしその空気感は、街の景観によるところが多いのです。
実は、「銀座ルール」で高さ56メートル以上の建築を許していません。(高層を許せばビル関係者は儲かります。それを商店街が許さないのです。) また、多くの方は知らないのですが毎日、午前と、午後の2回。銀座通りと晴海通りの歩道を清掃しています。
it:Utente:TheCadExpert - it:Immagine:Lancaster_County_Amish_03.jpg, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
写真は米国ペンシルベニアやカナダなどに居住するアーミッシュの現在のライフスタイル。
移民当時の生活様式を保持しています。
一般の人が「アーミッシュ」のような生活をするのは困難でしょう。しかし暮らしの中で本当に必要なこと、何が無駄かを少し選ぶことはできると思います。
リサイクルを意識し、環境負荷の少ないことや物に目を向ける。
五・七・五の俳句。そして日本の和歌。宇宙観を表す余白の美学です。
いま、モノ・コトの提供は「体験価値」と「感動マーケティング」の時代を迎えています。
写真は「東京さくらトラム」。東京の都電は41系統ありました。専用軌道をもつため早稲田から三ノ輪橋の1路線だけが残されました。いろいろな表情の街を通るためインバウンドにも人気です。せっかくあったエコロジカルな乗り物「都電」。いま考えれば「もったいない」話でした。
現在は物・事・関係性の不確実な時代です。
だからこそ、本質に焦点をあて、新しい時代の中でコアを磨き続ける。
余計なものを削る。しかし大切なものは際立たせる。
あるいは残す。
「POLOトラディショナル」のメリハリです。
「LESS IS MORE」が時代の標語になるとき、POLO BCSは価値の持続性を再度、直視してまいります。