こころ遊んでいますか? 「遊び」と「本質」

タイトル写真は、近頃外国人にも人気の日本茶の急須と茶筒です。茶筒の蓋は、
小さなものを乗せるとスーと沈みます。微妙な遊び(寸法のゆるみ)に感心させられます。
さりげなく、ワイングラスに白椿。人を迎える粋な優しさを感じました。
さて、人間の本質は「ホモルーデンス = 遊ぶ人」と唱えたのは、オランダの歴史学者ヨハン・ホイジンガです。遊びは文化の前にあり、人々は遊びで進化したと言いました。80年もまえの話です。人には遊びが必要なのですね。
豊洲の「千客万来」。なんだか江戸下町風。インバウンドに人気です。遊んでいます。
芸術もスポーツも、もともとは素朴なものでした。衣料品も同じです。例えばデニム。労働者の作業着でした。それがお洒落になり、ビンテージデニムなど、いま価値を競い合うほどです。
多様性やメディア化しているTシャツ。もともと肌着でした。いま、お洒落着に合わせファッション性を楽しんでもいます。Tシャツは万能着ですね
ロングランを誇るマスターピースと言えるPOLO BCSのTシャツ。
遊びが人間の文化度を高める事があるとは驚きです。しかし、遊びが無ければ不都合なことも起きます。例えば自動車のハンドル。遊びがあるから運転できます。
(遊びのニュアンスは違いますが)
電車の車輪も同じことを感じます。電車の車輪は「まったいら」ではありません。ん。少しテーパーしています。だから高速でも走れるし、カーブも曲がれます。
なるほどと思います。新幹線でもテーパー。接地面は斜めで外側の径が小さいのです。
昔、造船業の方に聞きました。鉄板をリベットで打ち込み、またはボルトとナットで絞める。しかしユルユル。「もっと強く絞めろ」と言えば、今度はボルトが折れてしまう。加減が分からないのです。これは人間の文化度の問題と言っていました。50年ぐらい前の話です。(いまはトルクレンチがあります)
公園などにある水道の蛇口。締め方ではポタポタ水漏れもあります。
子供のころ、小学校の水道の蛇口。「ちゃんと絞めなさい」と言われると、ぎちぎち。「だれが締めたの!」の話。ちょうどいい塩梅は、その人の文化度に影響するのかもしれません。
一見、同じに見えるボタン付け。親切で手が込んでいるポタン付けは、根巻といってボタンのベースに糸がぐるぐる巻いてあり、ボタンと身生地に隙間があってボタンが立っています。ボタンホールも同じです。ボタンのおさまりが良いように工夫されています。
丁寧なボタンホールかがりのアップ写真。ボタンも根巻されていると思います。
遊びが文化をつくると言えば、POLO BCSのスーツを作っている会社がとても便利なジャケットを作っていました。
ポケット満載の便利ジャケット。よく作ったと思われるPOLO BCS関係の企業の製品です。
表面は、胸ポケ、脇ポケ、袖口カードポケ。裏側は、トラベルポケット、手帳ポケット、パスポートポケット、ペンポケット、タブレットポケット、マガジンポケット、小物ポケット、その他ベルトフック、などなど。ポケット満載。これでもか!を楽しめます。
ホモルーデンス。遊びは文化。ここからまたPOLO BCSは進化します。
POLO BCSは、もっと楽しく進化します。春です。季節に合わせ、遊びにも着眼しようと思っています。