英国人は「賭け(bet)」が大好きです。

英国人は「賭け(bet)」が大好きです。

英国は紳士・淑女の国と言われています。マナーにもうるさいと言われます。背筋をピンとさせたたたずまい。シックな人々が多いと言われるロンドンのスローン・ストリート。ここを歩く紳士淑女を見れば「そういうものか」とも思います。

スローン・ストリートの通り表示

スローン・ストリートの街並

大英帝国という呼び方があります。世界に「英語という武器」を広めた民族。世界中の男性に、スーツを標準服にしてしまったパワー。恐れいります。

現在のサビル・ローのスーツショップ

ここで小話。 日本での「背広」の語源。ロンドンのサビル・ロー街に因んでいる説。どうもこれは間違いだそうです。日本で「背広」が文献に載り、話題になり始めた時代、ロンドンのサビル・ローには「スーツ仕立屋」は、まだ無かったようです。背広はサビル・ローが語源。これは「都市伝説」が今日の通説です。

さてこうした、紳士淑女の国で、びっくりするのは英国人の賭け好きです。
何でも賭けの対象にしてしまうのです。次の首相は誰になるか。王子の子供は女児か男児か。なども賭けの対象になりました。(しかし不幸な話は論外です。)

我が国でも宝くじは人気です。「ロト」や「ナンバー」などもあります。
そのほか、競馬、競輪、競艇、オートレースなどもあります。


日本の宝くじ店

これが英国ではブックメーカーがしのぎを削っているのです。
「BOOKMAKER」と言っても出版社や本屋の事ではありません。賭け事をしきる会社のことです。

英国を代表するブックメーカー。ウイリアム・ヒル

そもそもの始まりは「ニューマーケット」と言われる競馬場で始まりました。公式な賭け事です。それが時代を経てありとあらゆることが賭けられ、今に伝わっています。

ニューマーケット・ロウリー・マイル・コース

日本では禁止のスポーツも賭けの対象です。変わったところでは、次のアカデミー賞は誰が取るか。なども賭けの対象です。次の首相は誰になるかも賭けの対象になりました。

平素は穏やか、しかし勝負時は果敢に仕掛ける。英国人気質を垣間見た感じです。「清濁、合わせ飲む」の文化でしょうか。なにか度量の大きさをも感じます。
いつもは穏やかに、しかし、挑戦するときは怯まない。POLO BCSも、こうした発想で前進を続けたいと思います。