ボーン・チャイナ(BONE CHINA)は英国発祥
ITからAIなど、これから時代はますます加速して行くでしょう。
しかし、スピード社会だからこそ、日常の暮らしかたを見つめなおし、スローライフの豊かさを再発見したいものです。
ゆったりとした気分に浸る。
いわば「何もしない価値」の再発見とも言えるでしょう。お気に入りの丸型の磁器のポットに、こだわりの紅茶葉を入れ、熱いお湯を注ぎ、ジャンピングするのを想像しながらしばし待つ。そして、冷めないようにティー・コージー(ポット・カバー)などで覆うことも小さな時間の贅沢を感じます。
さて、陶磁器は英語で「チャイナ(china)」といわれます。
特に白磁を指しますが、これは中国で生まれたからでしょう。白磁はヨーロッパの名門窯でも作られ世界に多くのブランドを残しています。わが国でも白磁は伊万里など、その美術性が世界に影響を与えている産地もあります。
ところで磁器に「ボーン・チャイナ」と言われるカテゴリーがあります。その名にあるように骨を粘土に混ぜて作っています。厳密には牛の骨灰です。これを混ぜて作った白磁は柔らかいクリーミーな輝きをもった磁器になりました。「ボーン・チャイナ」の誕生です。英国が発祥です。
白磁は中国から始まってドイツのマイセンなどで完成されました。カチっとした白です。一方、優美ともいえるクリーミー・ホワイトのボーン・チャイナ。英国で1748年、ボウ窯のトーマス・フライ氏がボード社で初めて製品化に成功したのが始まりです。現在、英国は著名陶磁器ブランドの多くが作られています。有名な産地としてはStoke on Trent (ストーク・オン・トレント)があります。
ここには多くの会社が集まっています。ちなみに日本の名窯でボーン・チャイナが完成したのは1933年だと言われています。
さて、家にいるなら「ペットボトル」のお茶を飲む習慣をやめてみる。お湯を沸かして陶磁器のポットに注ぐ。いつもの慌ただしい習慣を少し変えてみる。紅茶の茶葉にもこだわってみる。時間はまっすぐではなく、やわらかな「余地」があることを発見しますよ。
ルールと歴史を楽しむ。
これも、FEEL SO GOOD ですね。